まずは11月のガレリア座舞台の告知です!
少し更新が滞ってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。10月は大津の本番舞台が重なっており、北も、生業の会社員生活の傍ら、大津の舞台の鑑賞とその感想文書きにいそしんでおります(北の個人日記、singspielerの日記に掲載しております。こちらも是非ご覧ください!)。こちらのブログにも、別途、10月の活動報告としてレポートする予定。
といいつつ、本日は、まずは、来る11月26日に開催される、ガレリア座のオペラ舞台のご案内をさせていただきます。
ガレリア座がまだ発足して間もないころ、無謀にも挑戦したオペラ全幕公演がこの「ホフマン物語」。1995年ですから、もう22年前になります。そして今回の公演では、大津が、歌に命をささげる三幕のヒロイン、アントニアを、北が、22年前に演じた同じ役、アントニアの父、クレスペルを演じます。同じ舞台でGAG団員の二人が共演するのは、2年前のガレリア座公演「悪魔のロベール」以来となります。
先日、岩井海岸で行われた合宿での通し稽古。ガレリア座の特徴は、歌い手だけでなく、バレエ、オーケストラから、美術デザイン、衣装に至るまで、アマチュアの団員たちが自ら手掛けていること。そしてもう一つ、プロの舞台と比べて格段に長くて多い練習日数も、この団体の特徴。アマチュアといえども、自分たちの能力の届く限り、いいものを作り上げようとする熱意の表れ、といえばカッコイイですが、本当にバカな連中が集まったもんです。そんな熱意が嵐を呼んだのか、先日の岩井海岸の合宿には台風21号が直撃、練習会場周辺が広域停電して空調も止まる中、文字通り熱気に満ちた通し稽古になりました。
大津の演じるアントニアは、歌うことが自分の命を削る病を抱える天才歌手。歌に身を捧げて自ら滅んでいく姿は、果たして悪魔の思惑なのか、それとも彼女自身が望んだ道だったのか・・・様々な思いを込めて歌います。
北の演じるクレスペルは、テノール・バリトン・バスの重々しい三重唱を下支えする役。オッフェンバックは「美しきエレーヌ」というオペレッタでも同じような編成の男声三重唱を書いていますが、ドイツ的な構築美を愛したオッフェンバックらしい、がっちりした構造の三重唱になっており、これを激情に流されずにいかに端正に歌いきるか、というのが、北の大きな課題となっています。
22年の時を経ての再演、あの頃には見えなかった楽譜の行間をなめるように探る作業も、いよいよあと一か月。アマチュアならではの熱のこもった舞台に、プロの洗練された舞台とは別の満足感が得られると思います。残席多数!11月26日、パルテノン多摩にて、皆さんをお待ちしております。チケットのご用命は、直接下記の連絡先までご連絡ください!