GAG(Galleria Actors Guild)は、アマチュアオペラ制作集団「ガレリア座」で知り合った大津佐知子と北教之が、1996年に結成した劇団です。二人芝居を中心とした少人数の演劇・朗読劇などを不定期に上演し続け、2013年には第十回公演を開催しました。演劇だけでなく、歌曲なども交えたお茶会などを今後も発表し続けていきます。

帰ってきました、GAG公演!9月7日、渋谷にて!

梅雨寒が続き、なかなかすっきりしない毎日が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしですか?なんかこのブログ、季刊誌みたいな更新頻度になってしまって本当に申し訳ございません。おかげさまで大津の本番舞台が大変多く、数か月先の予定まですっかり決まっているので、逆に更新頻度が下がっちゃている感じはありますね・・・言い訳はさておき、今回の更新は、久しぶりにお届けする大ニュース。なんと、GAGが3年ぶりに帰ってきます!

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来る9月7日(土)の昼下がり、渋谷のラトリエで、3年ぶりに開催するGAGの第13回公演。ずっとシリーズでお届けしている「南の島のティオ」の朗読パフォーマンスうと、大津による米国歌曲のカップリングです。テーマは、「My Home」。

朗読シリーズで取り上げるのは、異郷の土地に魅せられて、過去の自分の全てを捨ててしまいそうになる二人を描いた、「帰りたくなかった二人」。今までお送りしてきた「ティオ」の島の物語の中でも、ちょっと地味な一篇ですが、土地と人との関係や絆を描いて、じんわりと沁みてくる好短編です。第一回からずっと同じ三人チームによる朗読・イラスト・演出にてお送りします。長谷部和也さんの南洋情緒あふれるイラストにも乞ご期待!

そして後半、大津がお送りするのは、二十世紀の米国を代表する作曲家の一人、サミュエル・バーバー作曲の「Knoxville : Summer of 1915」。テキストは、ピューリッツァ賞受賞者でもあるジェームズ・アビーが、自らが幸せな少年時代を過ごしたアメリカ中西部テネシー州の都市、ノックスビルを描いた散文詩。かつての作家自身とも思われる少年の目から見た、1915年の古き良きアメリカ。過ぎ去ってもう二度と戻ってこない故郷への思いを、静かに淡々と描き出す隠れた名曲。英米歌曲がお好きな方にはお馴染みの曲かもしれませんが、なかなか全曲を聞く機会はないかもしれません。シャンソン・フランセーズで味わい深いピアノを聞かせて下さる田中知子さんの伴奏も聴きどころ。

全く異なる二つのパフォーマンスをつなぐのは、「望郷」という言葉。自分の本当の故郷、本当の自分がいるべき場所を探し求める旅の物語と、失われてしまった光に満ちた少年時代の故郷の記憶をたどる物語。そこで今回の公演のテーマは、「MY HOME」としてみました。

例によって、軽いお食事とお飲み物を用意いたしまして、渋谷ラトリエで皆様をお待ちしております。事前予約制にて、先着50名様まで。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております!