GAG(Galleria Actors Guild)は、アマチュアオペラ制作集団「ガレリア座」で知り合った大津佐知子と北教之が、1996年に結成した劇団です。二人芝居を中心とした少人数の演劇・朗読劇などを不定期に上演し続け、2013年には第十回公演を開催しました。演劇だけでなく、歌曲なども交えたお茶会などを今後も発表し続けていきます。

シンデレラ、万年筆女子会、好評のうちに終演いたしました。

梅雨が戻ってきたかのような最近の東京近辺の天候ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、先日来ご案内しておりました、大津出演のオペラ「シンデレラ」、「万年筆女子会Vol.2『国産礼賛~日本のうたを愛でる夏』」好評のうちに終演いたしました!

1年前に渋谷エレクトーンシティで上演された東京シティオペラ協会の「シンデレラ」の再演舞台。大津は再び、タイトルロールを演じることができました。

ここで、前回のシンデレラ舞台の写真を。

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前回はイケメンの佐藤圭さんと。そして今回は、

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大西啓善さん。これまたイケメン~

マスネの「シンデレラ」は、単なるおとぎ話ではなくて、シンデレラの想いが孤独な王子の心を動かし、その二人の心の共鳴が現実の障害を打破していくドラマティックな物語に仕立てられています。この「シンデレラ」、METで今年初演され、来年にはライブ・ヴューイングで日本でも見られるようなんですが、シンデレラを歌うのはあのディドナート。ようするにメゾの役なんですよね。ソプラノの大津にはかなり低い声域なんですが、前回同様、ほとんど胸(ペット)に落とさずに、頭声の響きをキープしながら、どこまでも甘美でロマンティックなマスネの旋律をしっかり客席に届けることができました。

ちなみに、このMETのライブ・ヴューイングのその他のキャストで注目なのは、妖精の女王のキャスリン・キム(完ぺきなコロラトゥーラ、そして、まさに妖精のような愛らしさ)と、お父さん役のロラン・ナウリ。そして継母アルティエール役があのステファニー・ブライス!演出はあのローラン・ペリーですよ。これまであまり上演されなかったこの演目、今後、世界で上演機会が増えてくるのでは、と思います。世界に先駆けての東京シティオペラ公演で、このタイトルロールを再び歌えたことに、心から感謝です。

 

そして続いては、大津が「一番楽しい現場」と言い切る、万年筆女子会コンサートVol2「国産礼賛」。今回のテーマは、日本歌曲です。

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ということで、まずは皆様浴衣姿で登場。

ピアニストの田中知子さんが、「奇跡の五人組」というこの5人。何が奇跡か、といえば、それぞれの得意分野が驚くほどかぶらない。声の質も色合いもそれぞれ違う、というだけでなく、それぞれの嗜好も違っていて、今回、「邦人曲」という共通のテーマを設定しても、各自が選んできた作曲家が全然重複しない。

にも関わらず、「現場が楽しい!」と大津が言い切るのは、練習の後、万年筆という共通の趣味を巡るダベリ時間が楽しいのももちろんのこと、嗜好も得意分野も違うそれぞれの歌い手が、歌やパフォーマンスに対して見せる真摯な姿勢や、音楽へのこだわりを共有しているから。それぞれの力量や姿勢へのリスペクトが、この奇跡の五人組をがっちりまとめていて、今回はそれがハイクオリティのアンサンブルになって表れた感がありました。

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後半はドレスで。

この五人組、次回はどうするべ、と既に協議開始しているそうで、今後どんな方向に進んでいくのか、本当に楽しみです。

 

さて、ここで一つ残念なお知らせ。北が出演予定でしたレストランでのウィーン・オペレッタコンサート、残念ながらあまりお客様を集めることができず、コンサートが中止になってしまいました。とはいえ、これでめげるわけもなく、北は9月に混声合唱団麗鳴の演奏会が控えており、大津は浅草で開催される浅草オペラ100年記念イベントに出演予定。さらに11月にはガレリア座の「ホフマン物語」もあり、相変わらず演奏活動が目白押し。このブログでもどんどん周知してまいりますので、今後ともGAGをよろしくお願いいたします!