GAGプロデュース公演、Singspielersのさろん・こんさぁと、第三弾始動しております!
梅の花もあちらこちらで満開になり、いよいよ本格的な春が近づいて参りました。みなさまいかがお過ごしですか?
今日は、GAG団員出演の舞台2つを紹介させていただきます。まずは、GAGプロデュース公演から。
先日こちらのブログでも日程のみ周知いたしましたが、5月14日開催のSingspielersのさろん・こんさぁとAct3。詳細が下記の通り決まりましたので、周知させていただきます。
毎回、レクチャーコンサート風に、一つのテーマを決めて選曲しているこのコンサートシリーズ、今回のテーマは、「オペレッタの中の『ラ・ボエーム』」。
プッチーニの傑作オペラ「ラ・ボエーム」。このオペラに描かれたモンマルトルの青春群像が、ウィーンオペレッタの名作の中で、どのように取り込まれたのか。オペレッタはなぜ、「ラ・ボエーム」を愛したのか。
オペレッタが隆盛を極めた19世紀末から20世紀前半、時代の価値観が大きく変動していく時代を、ひたむきに生きたパリのグリゼットたちと、彼女たちへの憧れと共感が生み出した数々の名曲たち。
オペラ「ラ・ボエーム」の名曲と共に、「ラ・ボエーム」にインスパイアされたウィーン・オペレッタの名曲の数々をご紹介する中で、この時代のヨーロッパの空気を少しでも感じていただければ幸いです。
入場無料(カンパ制)。いつものように、演奏の後、お客様と一緒に、ワインと軽食を楽しむお時間も設定しております。ご興味・お時間のある方、先着25名様限定となりますので、お早目に事前予約ご連絡をお願いいたします!!
もう一つ、今月、調布のせんがわ劇場で開催される「東京室内歌劇場 スペシャルウィーク2017 in調布市せんがわ劇場『魔笛』」。大津が、合唱として参加することになりました。大津はこれで、せんがわ劇場でのこのシリーズに、第二回以降すべての回に出演していることになります。
「魔笛」は、恐らく世界でも最も上演回数の多いオペラの一つだと思いますが、物語は哲学的で様々な解釈を可能にする不思議なお話。今回大津が参加する中で、ちょうどアメリカでのトランプ大統領の誕生に合わせて、「そうか、こういうことか」とちょっと納得感があったのだそうな。
「魔笛」が、フリーメイソンというヨーロッパの秘密結社の秘儀を題材にしている、というのは有名な話ですが、そもそもこの「秘密結社」というのが、特殊技術を持っているエリート集団であって、一定の資格なり、タミーノとパミーナが直面する様々な試練を潜り抜けた「選ばれた民」の集団である、というのが、飯塚励生さんの演出の中で非常にくっきり見えてきたのだそうです。そういうエリート集団が世界を統治する、という考え方というのは、現代の欧米でも根強く残っている考え方で、そこに、異物のように飛び込んできていきなり政権を取ってしまったのがトランプ大統領だったのではないか、と。
耳慣れた音楽やファンタジックな世界を楽しむだけでなく、ちょっと見方を変えてみるのも面白いかもしれません。残席僅少とのことですが、もしご希望の方がいらっしゃいましたら大津までご一報いただければと思います。