GAG(Galleria Actors Guild)は、アマチュアオペラ制作集団「ガレリア座」で知り合った大津佐知子と北教之が、1996年に結成した劇団です。二人芝居を中心とした少人数の演劇・朗読劇などを不定期に上演し続け、2013年には第十回公演を開催しました。演劇だけでなく、歌曲なども交えたお茶会などを今後も発表し続けていきます。

1月のGAG団員の出演舞台、無事に終演いたしました!

突然春先のような陽気になったかと思えば、また寒さがぶり返し、体調管理が難しい今日この頃、皆様つつがなくお過ごしでしょうか?GAG団員にもそろそろ花粉症の症状が出始めたり・・・春が待ち遠しいようなそうでもないような。

さて、先日このブログでご案内いたしました、1月のGAG団員の出演舞台二つ、無事に終演いたしました。双方の調整不足のため、全く同じ1月21日(土)の同じ時間に、都内の別々のホールで開催された演奏会。お客様にはどちらに行くか選ばせてしまい、大変申し訳ございませんでした。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

まずは、仙川のフィックスホールで開催された、大津出演の演奏会、「歌曲で紐解く世界の愛」。6人の歌い手が、様々な国の愛の歌を歌う、という、各国のお国柄が楽しめる企画、大津はフランス担当、ということで、歌ったのは、下記の5曲。

 

Romance (Debussy)

Trois beaux oiseaux du paradis (Ravel

Clair de lune (Faure)

Violon (Poulenc)

Fleurs (Poulenc)

 

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真っ赤なマーメイド衣装でございます。

2012年、アメリカから帰国した時に、大津が初のリサイタルを開いたのがこのホール。当時は「アヴェニュー・ホール」という名前でしたが、昨年から「フィックス・ホール」と名前を変えて再出発。地元仙川の、思い出深いホールで、初リサイタルでも歌った、ラヴェルの「三羽の美しい極楽鳥」や、フォーレの「月の光」を含む、得意のフランス歌曲を歌う機会をいただきました。主催のフィックス・ホールに感謝です。

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女性出演者は全て衣装を赤で統一。平成生まれのピアニスト古庄明日香さんの瑞々しい伴奏と共に、フランス歌曲の魅力を、ほぼ満席となったお客様に届けることができました。五曲とも、これまで何度も歌ったフランス歌曲。それでも歌うたびに味わいが変わる。そういう、自分のものになった歌を歌う歓びを、再認識した舞台でした。このところ新曲を歌う機会をいただくことが多かったので、余計にそういう感想を持ったのかもしれません。

 

そして同日ほぼ同時刻、代々木八幡のHakuju Hallで、北出演の、「第五回ウィーンオペレッタコンクール入賞者及び入選者発表コンサート」が開催されました。北は、予選で歌った、オッフェンバックの「ブラバントのジュヌヴィエーヴ」から、「カール・マルテルボレロ」と、以前ガレリア座で全幕上演した際に演じた、オルレンドルフ大佐の「クプレ」の二曲を歌いました。

 Hakuju Hall、という、素晴らしい響きを持つ会場で歌うのに、あまり語りっぽい曲を歌うのもなぁ、と思いつつ、自分の強みはオペレッタの本番舞台をいくつか経験していることで、その物語の中にお客様を引き込むことだよなぁ、と考えて、以前客席を巻き込んで盛り上がったオルレンドルフのクプレを歌おう、と思い立つ。せっかくだから、あのガレリア座の本番舞台の楽しさを、Hakuju Hallにいらっしゃったお客様にも味わってもらいたいなぁ、と思い、本番舞台で作った自作の歌詞を一部変更。舞台から客席に降りて行って、「ウィーンのオペレッタも楽しいですよねー」なんてお客様に歌いかける替え歌を歌うことに。ついでにピアニストの榎本潤先生にも少し絡んでもらおうかな、などと、やりたい放題、飛び道具だらけのふざけたステージを作り上げてしまいました。

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演出指示も記入した楽譜。幸い、榎本先生も楽しんでサポートしてくださって、おかげさまで、お客様にもそれなりにご好評いただいたようです。優しい榎本先生や、こちらのアイデアを受け入れて、色々ご指導くださった黒田晋也先生に感謝です。

 

年明け早々の演奏会、大津は得意のフランス歌曲、北も得意のオペレッタで、幸先良い幕開け。今年の活動に勢いをつけることができました。今年もたくさんのお客様に笑顔を届けられるよう、頑張りたいと思います。今後ともGAG団員の活動をよろしくお願いいたします!